水分補給について 今年も、夏山で多くのお客さんと、出会うことが出来ました。無事夏山のプランが終わり、ガイドとして“ほっ”としております。
その中で、飲水のことで気になることがありました。
1つは、9月の北アルプスでの某社のツアーガイドをしました時に、脱水症状(熱中症、正確な判断では無いかも)で、体に変調を起こしたお客様がおられました。6時半に営業小屋を出発して、3回ほどの休憩を取った後、10時頃、3時間半ほど歩いた時、半身が痙攣して歩けなくなりました。その時、自分のハイドレーションをくわえさせると、子犬が乳を飲むがごとく、一気飲みをし、非常にのどが渇いていたようでした。
この方のザックを開けて水分の消費量を見ると1000mlのボトルの1/4しか飲んでいないようでした。このボトルが空っぽでも不思議でない状況でしたのに。この方は、水分不足で脱水症状を起こし、相当危険な状態に入る寸前でした。他の方のご協力により、2時間後にはすっかり回復しましたが、その時、ヘリの要請を真剣に思った程でした。
まず原因と思われるのは
この時は、1ピッチ50分で歩いて、5〜10分の休憩で歩いていましたが、晴天で非常に景色が良かったので、休憩時間=撮影時間になっていたかもしれません。その上、水を小分けにしていないため途中で補給が出来なかったようです。
休憩時に、多分のどが渇いたために飲むが、1口しか飲まない(=飲めない)。“ゴクリ”“ごくり”と、どのくらい必要かわかっていないのでしょう。「快晴」「ずっと登り」「前日の疲れ」この条件ならば、体重60Kgの人では、1時間に300mlは必要でしょう。
ツアーに初参加(ツアー会社がお客様の自己申告のみで集客)。通常は個人山行のみだったためツアーのペース(水の取り方含め)についてこれなかったようです。
2つめは、飲水の中身の成分で気になることがあります。女性に多いですが、日常生活で飲まれている嗜好品を山に持って行くのが当たり前だと思っている方がいます。日常生活では多分“お茶”でしょう。
それで“こむら返り”を起こしている方が多々おられます。全てが登りで起きています。“こむら返り”の原因は不明なこともありますが、共通しているのは、
運動不足―参加の登山の前の登山との間が1ヶ月以上空いている。
電解質が入っていない飲水をとっている。
登山は、心拍数を上げて、激しい運動状態です。汗をかいて、体内から水分とNa、Ka等が出てしまうので、それを補う必要が有ります。これに適しているのがスポーツドリンク(電解質液)です。嫌いな方は、水1000mlに対して食塩3g(小さじ半分)と砂糖40g(大さじ4杯)を目安に作ってください。糖が入った飲料の方が、腸からNaや水分を吸収しやすくなります。
さて、これから冬に向かいますが、冬の水分の取り方としては、ポットに暖かい飲み物を入れてそれを飲むことをおすすめします。ただし、中身には悩むと思います。色々とお好みをおためし下さい。
冬山(低山歩きでも)での水分の補給の注意点は、
凍らせないようすること。ペットボトルでは、気温が低いと凍ってしまいます。ハイドレーションは、凍らないようにホースにカバーを付ける対策も必要でしょう。(ポットなら心配いらないが、重い。)
必要分は必ずとること。冬でも水分量は非常に大切で、少ないと血液が粘り(どろどろ)抹消の血液の循環が悪くなり、凍傷にかかる恐れも有ります。
休憩時、まず最初に水分をとる習慣をつけましょう(のどが渇いてからでなく)。50分ピッチの場合しっかり取りましょう。(ポットの場合は、ポットの蓋で飲むと思いますが、ポットの蓋の容量を知っておきましょう。)
***
ポットの選び方
容量は、500ml以上
性能は、ホームセンター等で比べてください。
山専用のポットは、蓋に突起があり、厚いグローブでも開けることができるように工夫されています。さらに、高価で入手困難ですが、非常に軽いチタン製も人気があります。
【参考性能表】
お湯の入れ方
鍋、ヤカン等でお湯を沸騰させてポットに入れ、ポットの温度を上昇させておきます。十分暖まった後(10分でもOK)ポットの中身を鍋等に移して再度沸騰させポットに移すと、さめにくくなります。(まあ、当然か・・・)
ポットの中身
お好みを入れてください。(コンソメスープ、はちみつレモン、白湯、・・・)
焼酎のお湯割りにしていた知人が、酔いのまわりが早くて、もどしていたが・・・。(これは、ダメでしょう)
気温が非常に低いことが予想されるときは、カフェイン入りは避けてください。利尿作用により水分が出てしまい、血液がどろどろになり、容易に凍傷になります。
女性は、トムラウシの事故のように、低体温症になると悪化が男性より相当早く訪れます。(残念ながら、女性のタップリ・たっぷりの皮下脂肪は役に立ちません)暖かい飲み物を持ちましょう。夏でも、高地では必要です。(トムラウシような事故はもう結構ですね)
暖かい飲み物を持って、冬山を楽しみましょう。カサカサと落ち葉を踏んで、夏では見えない見通しの良い木立の径を、鼻の頭に汗をかいて歩くのは楽しいものです。なお、小春日和たっだり、小鳥のさえずりに出会ったりすれば、もっと楽しいことでしょう。さあ、ザックにポットを入れて、出かけましょう。
その中で、飲水のことで気になることがありました。
1つは、9月の北アルプスでの某社のツアーガイドをしました時に、脱水症状(熱中症、正確な判断では無いかも)で、体に変調を起こしたお客様がおられました。6時半に営業小屋を出発して、3回ほどの休憩を取った後、10時頃、3時間半ほど歩いた時、半身が痙攣して歩けなくなりました。その時、自分のハイドレーションをくわえさせると、子犬が乳を飲むがごとく、一気飲みをし、非常にのどが渇いていたようでした。
この方のザックを開けて水分の消費量を見ると1000mlのボトルの1/4しか飲んでいないようでした。このボトルが空っぽでも不思議でない状況でしたのに。この方は、水分不足で脱水症状を起こし、相当危険な状態に入る寸前でした。他の方のご協力により、2時間後にはすっかり回復しましたが、その時、ヘリの要請を真剣に思った程でした。
まず原因と思われるのは
この時は、1ピッチ50分で歩いて、5〜10分の休憩で歩いていましたが、晴天で非常に景色が良かったので、休憩時間=撮影時間になっていたかもしれません。その上、水を小分けにしていないため途中で補給が出来なかったようです。
休憩時に、多分のどが渇いたために飲むが、1口しか飲まない(=飲めない)。“ゴクリ”“ごくり”と、どのくらい必要かわかっていないのでしょう。「快晴」「ずっと登り」「前日の疲れ」この条件ならば、体重60Kgの人では、1時間に300mlは必要でしょう。
ツアーに初参加(ツアー会社がお客様の自己申告のみで集客)。通常は個人山行のみだったためツアーのペース(水の取り方含め)についてこれなかったようです。2つめは、飲水の中身の成分で気になることがあります。女性に多いですが、日常生活で飲まれている嗜好品を山に持って行くのが当たり前だと思っている方がいます。日常生活では多分“お茶”でしょう。
それで“こむら返り”を起こしている方が多々おられます。全てが登りで起きています。“こむら返り”の原因は不明なこともありますが、共通しているのは、
運動不足―参加の登山の前の登山との間が1ヶ月以上空いている。
電解質が入っていない飲水をとっている。登山は、心拍数を上げて、激しい運動状態です。汗をかいて、体内から水分とNa、Ka等が出てしまうので、それを補う必要が有ります。これに適しているのがスポーツドリンク(電解質液)です。嫌いな方は、水1000mlに対して食塩3g(小さじ半分)と砂糖40g(大さじ4杯)を目安に作ってください。糖が入った飲料の方が、腸からNaや水分を吸収しやすくなります。
さて、これから冬に向かいますが、冬の水分の取り方としては、ポットに暖かい飲み物を入れてそれを飲むことをおすすめします。ただし、中身には悩むと思います。色々とお好みをおためし下さい。
冬山(低山歩きでも)での水分の補給の注意点は、
凍らせないようすること。ペットボトルでは、気温が低いと凍ってしまいます。ハイドレーションは、凍らないようにホースにカバーを付ける対策も必要でしょう。(ポットなら心配いらないが、重い。)
必要分は必ずとること。冬でも水分量は非常に大切で、少ないと血液が粘り(どろどろ)抹消の血液の循環が悪くなり、凍傷にかかる恐れも有ります。
休憩時、まず最初に水分をとる習慣をつけましょう(のどが渇いてからでなく)。50分ピッチの場合しっかり取りましょう。(ポットの場合は、ポットの蓋で飲むと思いますが、ポットの蓋の容量を知っておきましょう。)***
ポットの選び方容量は、500ml以上
性能は、ホームセンター等で比べてください。
山専用のポットは、蓋に突起があり、厚いグローブでも開けることができるように工夫されています。さらに、高価で入手困難ですが、非常に軽いチタン製も人気があります。
【参考性能表】
| 通常のボトルの例 | 山専用 | |||
| JIS基準 | 6時間 | 24時間 | 6時間 | 24時間 |
| 350リットル | 69℃ | 39℃ | ||
| 500リットル | 73℃ | 45℃ | 76℃ | 49℃ |
| 800リットル | 75℃ | 52℃ | 79℃ | 57℃ |
お湯の入れ方 鍋、ヤカン等でお湯を沸騰させてポットに入れ、ポットの温度を上昇させておきます。十分暖まった後(10分でもOK)ポットの中身を鍋等に移して再度沸騰させポットに移すと、さめにくくなります。(まあ、当然か・・・)
ポットの中身お好みを入れてください。(コンソメスープ、はちみつレモン、白湯、・・・)
焼酎のお湯割りにしていた知人が、酔いのまわりが早くて、もどしていたが・・・。(これは、ダメでしょう)
気温が非常に低いことが予想されるときは、カフェイン入りは避けてください。利尿作用により水分が出てしまい、血液がどろどろになり、容易に凍傷になります。
女性は、トムラウシの事故のように、低体温症になると悪化が男性より相当早く訪れます。(残念ながら、女性のタップリ・たっぷりの皮下脂肪は役に立ちません)暖かい飲み物を持ちましょう。夏でも、高地では必要です。(トムラウシような事故はもう結構ですね)
暖かい飲み物を持って、冬山を楽しみましょう。カサカサと落ち葉を踏んで、夏では見えない見通しの良い木立の径を、鼻の頭に汗をかいて歩くのは楽しいものです。なお、小春日和たっだり、小鳥のさえずりに出会ったりすれば、もっと楽しいことでしょう。さあ、ザックにポットを入れて、出かけましょう。
JUGEMテーマ:トレッキング

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実際、そうなった方に、綿の下着を脱いでいただいたこともあります。
汗をかけば、下着は“濡れる”→ “体の内面から体温を奪う”→“疲労、低体温症”、になって命を落とす事に成りかねません。現にいくつもの凍死の事例報告がなされています。
この内容は冬を想定していますが、3000mの夏山においても同様な事がいえるわけで、標高100M増す度に0.6℃下がり、地上よりも約18℃も気温が低下、天気が悪いとさらに下がります。また、風があると風速1m/secあたり1℃も体感温度が下がります。
見えている三嶺がどんどん大きくなってくる。やがて剣山も見えてくる。行動食を口にしながら、シュラフを詰め込んだザックは長時間になると重い。
そして、三嶺到着バンザ〜イ!。遠くは、大山、石鎚山、近くは剣山系の山々は見事に迎えてくれ、青空の中、色づいたどうだんつつじが真っ赤。


渓流は美しく見えますが、一般に「山で道に迷ったら尾根に出ろ」というように、凹凸が激しく、足下は滑りやすく、水に落ちると体を冷やしますし、また、滝があると迂回しなければならなくなり、これらを逆手にとって、水に入る用意、岩を登る用意をした上で、渓流、渓谷を積極的に楽しんでしまおうというのが沢登りです。
2000年代に入ると温暖化とヒートアイランド現象の影響もあってか、避暑としての水遊び的な沢登りが盛んになり、年齢層も再び多様化していると見られます。
沢登りは登山の要素の集大成ですので、登山技術が自然に身につきます。(レベルアップし、登山の幅が広がります。)